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アナキズム 第14号

ANA-14

『アナキズム』誌編集委員会 編
ISBN: 978-4-9902478-9-8
A5判並製・190p
2011年9月11日発行

《特集》テロル

  • 巻頭言 特集「テロル」によせて(津村  洋)
  • 9.11以後のアポリア──〈国家〉と〈テロ〉の断層( 久保 隆)
  • テロリズム雑感(川田 功)
  • ナロードニキとテロル(高橋幸彦)
  • 叙景──黒く塗り潰された「われわれ」のための(小林坩堝)
  • われは知る パレスチナのかなしき怒りを(志賀直輝)
  • 宣伝としての行動(ヨハン・モスト/森川莫人訳)
  • 革命的「性急さ」(エンリコ・マラテスタ/森川莫人訳)
  • 社会関係を爆破することはできない……でも、やってみると楽しいかも!(ボブ・ブラック)
  • “革命犯罪”としての大逆万歳! 奴隷根性を正す文体革命を訴える(前田年昭)
  • ラヴァショルの禁じられた抗弁(ラヴァショル)
  • 写真 大地の念(解説:白仁成昭)

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エスペラントとアナキズム

[この文章はWill Firthによって書かれたLexikon der Anarchie, Verlag Schwarzer Nachtschatten, Plön, 1998, ISBN 3-89041-014-6の記事の拡張版である。元の版はまた、1999年にMaldekstra Forumo Berlinoによって、“Esperanto und das internationale Sprachproblem”という小冊子のシリーズの1冊として発行されている。]

Ⅰ.定義

 国際的な言語エスペラントは、国際的な意志の疎通のために考案され創造された計画言語である。およそ1000種もの計画言語構想が知られているなかで、エスペラントのみが100年以上にわたって実際に使われ、有用性をもつことを証明されてきた。
 1887年7月、若いユダヤ人の眼科医のラツァルス・ルトヴィヒ・ザメンホフ(Lazarus Ludwig ZAMENHOF)(1859-1917年)は、国際的な言語のための練習問題のついた最初の教科書をワルシャワで発行した。疑い深い帝政主義者たちが検閲の目を光らせているなかで、彼は“エスペラント博士(Dr Esperanto)”という筆名を用いた。この本はロシア語で発行されたが、続けて、その同じ年のうちにポーランド語版、フランス語版、そしてドイツ語版も出された。ザメンホフの“国際的な言語”においては、エスペラントとは“希望する者”という意味である。ザメンホフは国際的な言語を創造することによって、諸民族の国際的な意志の疎通と、世界の平和をもたらすために貢献したいと希望していた。エスペラントという単語は、すぐに言語自体の名称となった。
 エスペラントは規則的であり融通性があるので、学ぶのが相対的に易しい。その正書法は音素的である。すなわち、文字と発音との間に一対一の対応関係がある。語のつづり方は規則的である。文法規則にはほとんど例外がない;広い用途をもつ接頭辞と接尾辞があって、高い精度と表現力を言語に与えている。語彙の大部分は、多くの言語の間に普及しているロマンス語とゲルマン語の語幹に基づく。人はエスペラントが話されているのを聞いたとき、普通、イタリア語かスペイン語のように聞こえるという印象をもつ。語彙がヨーロッパに起源をもつことから、たとえば、ドイツ語を話す人々にとってはエスペラントは難しくなくても、中国の人々にとっては難しいということは確かである。けれども中国の人々は、エスペラントはかなり易しいと、少なくとも英語よりはずっと易しいとみとめる。その理由は、広範な用法のもととなる合成語や派生語にある。変化することのない語の要素が語幹に付加されるから、意味をたやすく決定できるのである。この“膠着”という性質はまた、たとえばテュルク諸語にみられる単語形成上の特長である。それに対してドイツ語は屈曲語に属しており、語幹は不変ではない(たとえばHaus=Häuser{「家」の単数形と複数形};schreiben=schrieb{「書く」の不定詞と過去形の語幹}のように)。
 今日、エスペラントを話す人々の相互にゆるくつながった共同体には、最大で100万人のメンバーがいる。エスペラントの本(大部分はオリジナルの文学作品)が何万冊もあり、概して小さな定期刊行物が数百点あり、その多くは世界的規模で流通している。エスペラントによる専門家の組織の会合、会議、若者の集会、セミナー、休暇週間といった国際的な集まりがおこなわれない日はほとんどない。地域的な集まりも世界中でおこなわれている。また、いくつかのラジオ局はエスペラントの番組を放送しており、そのなかには一日単位での放送さえある。エスペラントはときには、異なる出自をもつカップルのための日常的な“家族言語”となり、その子どもたちはネイティブ言語として(居住する国の言語とともに、そして場合によってはほかの言語とともに)エスペラントを話す。エスペラントはそれが話される共同体の変化する要求に応じて発展していき、それに順応する。ほかの生きた言語のおのおのが、またそうであるように――語彙の借用と、存在している言語の資源による概念形成の両方をとおして――その相対的な平易さは失うことなく。というのも、概念の区別と表現力は、歴史的起源や言語に内在する要素によって左右されるのではなく、もっぱら、それが話される共同体のコミュニケーション上の要求に基づいて生じるからである。
 エスペラントについて言及するときには、“補助言語”あるいは“人工言語”といった概念がしばしば使われる。エスペラントが実用的な使い物になっている実際の範囲になじみのない人々に対して、これらの概念はときに誤った考えをもたらす。その言語は原始的であり貧弱であるはずで、その総体は、その“創造者”の知的な能力によって決定され、そしてそれはおそらく、ある一冊の本の二つの表紙の間におさまっているというのである。けれども、エスペラントを話す人々のほとんどはつねに、言語は集団的/コレクティブな過程をとおしてのみ、人間的な存在の全ての伝達上の要求に適するように発展できるということに気づいていた。エスペラントはたとえば、ハイチ・クレオール語と同じく、“何もないところから生じた”というわけではない。言語はそれが必要とされたときに、その必要に応じて出現する。

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バルナウル(ロシア)のアナキストたちが支援を必要としている!

2011年2月1日の夜、バルナウル[アルタイ地方]のアナキストたちがグラフィッティ・アクションを起こした。そこでは、今日のロシアの政治的エリートの代表者たちを、一列の「寄生虫たち」になぞらえて嘲笑した。「法秩序機関」(本質的には政治警察)が反応するまでに、長い時間はかからなかった。2月2日、反過激主義センター[CPE/Centre E]の職員たちが、2人のアナキストたち、サンディン・セルゲイとマルイシキン・ダニイルのアパートに押し入った。

活動家たちは警察の部署に送られ、1昼夜以上にわたって食べ物と水もなく、眠りも与えられずに留置された。この間ずっと、仲間たちは「全てのことを認め」、同志たちについての情報を「法秩序機関」に知らせるようにと圧力(物理的なものを含む)をかけられた。その結果、サンディン・セルゲイは警察の部署の中で喘息の発作を起こした(活動家たちのうち1人の拘束についての話は、ここで読むことができる[リンク省略])。

それ以降、「搜索」と呼ばれるものが行われ(搜索令状?には署名?さえなかった)、警察の職員たちが、活動家たちのいくつかの私物(その中にはコップ、マーカーペン、粘着テープ、その他の日用品が含まれる)を事実上盗み取った。

2月14日、レオノフ・ヴィタリーが仕事場の近くで捕まり、警察の部署に送られた。この件における3人目の容疑者である。

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炊き出しまっぷ、緊急避難場所 Meal Supply & Evacuation places

【東北】炊き出しまっぷ、緊急避難場所 Meal Supply & Evacuation places

災害情報 on Google

Googleの東北地方太平洋沖地震に関する災害情報をまとめたページ

東京都内避難マップ

大地震を受けて、Google マップに東京都内の避難場所一覧がつくられています。しかし東北の皆さんが心配です。

多文化学校・第4期第5回講座『朝鮮支配と大逆事件』

講師=白仁成昭さん(「アナキズム」誌編集委員、新纂「大杉栄全集」編集委員)

明治政府にとって、蝦夷地・琉球・朝鮮を全き影響下におくことは、当初からの目標でした。というより、林子平の「海防論」以来、政治を志すものたちの間で、これは常識といってもよい、認識でした。皆さんも蝦夷地支配の開拓使・屯田兵、琉球処分、西郷を中心とする征韓論騒動などをご記憶でしょう。日清戦争の勝利を契機に、この常識を疑うものたちが、一部のキリスト者、一部の仏教者、そして新興の社会主義者の間から出てきました。常識を疑うこと、そしてそれを行動にうつすことは、たいへんなエネルギーを必要としますし、また手本があるわけではありませんから、それこそ試行錯誤の道です。大逆事件の首謀者と見なされ、死刑となった幸徳秋水を軸に、その思想変遷のあとを辿ってみようと思います。

★日時=2011年2月22日(火)19時〜21時(18時30分開場)
★会場=大久保地域センター3F A会議室
 http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
★参加費=1000円
★主催=多文化学校運営委員会
 http://blogs.yahoo.co.jp/tabunka20xx/folder/756533.html
★お問い合わせ=多文化学校事務局
 東京都新宿区大久保2-10-2-1F
 TEL 03-3205-7871 FAX 03-3205-7889
 Eメール:tabunka2007@yahoo.co.jp

インドネシアにおけるアナーキー

このインタビューは、“Von Jakarta bis Johannesburg – Anarchismus weltweit”(Sebastian KalichaおよびGabriel Kuhn編、Unrast Verlag社より2010年に刊行)というドイツ語の本に収録された。[この日本語訳では、ドイツ語版は参照していません。[ ]内は訳注です。]

 インドネシアでのアナキズムの歴史について教えてもらえますか?

MT: 私の友人たちから聞いた話や、私が学んできたことから知っている限りでは、インドネシアでのアナキズムは1998年頃に、パンク・ミュージックの到来とともに始まりました。当時はアナキズムといえばパンクの同義語で、そのコミュニティーの中の一部の人々が、アナーキーな思想と価値を深く掘り下げるようになりました。その時以来アナキストの論説は、パンク/ハードコアのコミュニティーの中の個々人や、コレクティブの間で発展しはじめました。そしてのちには活動家たち、学生たち、労働者たちのようなより幅広い諸集団の範囲へと、本質的に多様な背景をもつ大衆へと広がっていきました。

 アナキズムの論説が広がっていく間に、この話題をめぐって多くの議論が起こるようになり、アナーキーはより深く討論されたり、分析されたり批評されたりするようになりました(そしてこの流れは今日まで続いていて、より広い多様な分析の場をもつようになっています)。次の段階は、それを実践に移すことでした。たとえば、アナーキーな原則と価値(脱中心的で脱ヒエラルキー的であること、そしてコンセンサス)をもったコレクティブを形成することでした。それらのコレクティブには多くの問題があったとはいえ、このようなコレクティブのモデルは何か違ったものに見え、(政治的な領域でも非政治的な領域でも)ヒエラルキー的、中央集権的、そして権威主義的な形態や構造を通して、常に支配的であろうとするグループのモデルとは反対のものに見えたかもしれません。

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アルゼンチン:公園からの強制排除で3人が殺される

 12月7日、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスのビリャ・ソルダティ(Villa Soldati)地区のインドアメリカ公園(Parque Indoamericano)のスクウォットで生活する住民たちが、連邦警察・憲兵隊・首都圏警察によって強制的に排除された。その過程で、24歳のパラグアイ人の「エル・ガリョ」・ベルナルド・サルゲイロ(”El Gallo” Bernardo Salgueiro)と28歳のボリビア人のロセマリ・チュラプニャ(Rosemary Churapuña)が殺害された。12月9日には、38歳のボリビア国籍の労働者であるフアン・カスタニェタ・キスペ(Juan Castañeta Quispe)が亡くなり、死者は3人となった。

ブエノスアイレス・リベルタリア網(Red Libertaria de Buenos Aires)の声明
原文:http://www.redlibertaria.com.ar/articulos/leer/185

組織化と闘争を弾圧に対置しよう

 ブエノスアイレス・リベルタリア網より、インドアメリカ公園で仲間たちが被っている弾圧を全力をもって非難する。ベルナルド(Bernardo)、ロセマリ(Rosemary)、そして今度はフアン(Juan)が殺されてしまったのだ。その上に多数の拘束者や殴られた者たち、収容された住民たちや、体を鉛の弾(balazo de plomo)で撃たれた2歳の赤ちゃんまでいる。
 市の政策はこれ以上ないほどはっきりしている。定住地を根こそぎにし、首都の貧民たちを狩り出し、どんな抗議をも回避するために弾圧の装備を強化する。その途中で移民たちに諸悪の罪を着せるという、あまりに使い古されたようにみえるトリックに回帰する。そして死んだのは彼ら(移民たち)なのだ。今このことが起きているのは偶然ではない。2011年の選挙への立候補者たちが名乗りを上げ始めるなかで、マクリ(Mauricio Macri=ブエノスアイレスの現職の市長で、2011年に任期が切れる)は経営の保守主義者としての横顔を取り付けようとしている。

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「革命行動」(ベラルーシ)の日録(2010年1月〜6月)

(以下はベラルーシの「革命行動(Revolutionary Action)」のサイトから、「わたしたちについて」、「出来事:2010年1月~3月」、「出来事:2010年4月~6月」の3篇を訳したものです。[ ]内は訳注です。)

わたしたちについて

「革命行動」は社会的アナキズムの考えを共有する人々の集団です。
わたしたちの究極の目標はアナキスト社会(国家のない共産主義)をつくることです。そこでは物質的な富は労働者に属するでしょうし、私有財産、国家、ヒエラルキー、強制、弾圧、刑務所そして人間による人間の搾取はなくなるでしょうし、全ての権力は労働者の集まりに属するでしょう。わたしたちの近い将来の目標は、強くて結束の固い、そして訓練された活動家たちのネットワークをつくることです。そのネットワークは次のことができるでしょう:

  • アナキストの考えを普及させること
  • わたしたちの言葉を補強するような直接行動に従事すること
  • 社会におけるアナキズムとアナキストたちへの積極的なイメージの形成に貢献すること
  • 自由な社会的関係の発展のために可能なかぎりどこででも闘うこと
  • 利益のためでない文化の発展に貢献すること
  • 地元の社会運動を支援すること

わたしたちの組織が「革命行動」と呼ばれるのは、わたしたちは政府の機構や国家の機関とは関係なく、現在の政治的な制度をあてにせずに闘争するからです。わたしたちが目的とするのは革命的な変化です。それは社会の秩序と個人の意識を完全に変化させるでしょう。わたしたちは今、毎日新しい社会をつくりつつあります。権力をとることはわたしたちの目標ではありません。なぜなら、国家のない社会を上から創造することは不可能だからです。権力者の命令によってではなく、下からの直接の革命的な行動によってのみ、社会を真にアナキストのものへとつくりかえることができるでしょう。
わたしたちの国家に対する闘争のなかでは、だれが支配するか:それが独裁者のルカシェンコ(Lukashenko)[ベラルーシの大統領]であるか、役人たちや実業家たちからなる議会であるかは、あまり重要ではありません。国家権力者たちは誰であれ、民衆のことではなく、自分の利益のことを第一に気にしています。そしてどんな政府であれ、その権力を拡大して独裁を確立しようとこころみます。わたしたちの解答は自主管理です。
わたしたちと連絡をとるには、belarus(at)avtonom.orgに手紙を書いてください。

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